温故知新・IT革命
さて、昨年の暮頃からインドネシアでは、ブタの酵素を使って作った調味料「味の素」を販売していたという事で、大きな社会問題になっています。これはインドネシアの大部分の人々が信仰しているイスラム教では、ブタ
をけがらわしいものとして忌み嫌っている為に起こっている問題ですけれども、私達日本人からみると「何だそんな事で大騒ぎして」と片付けてしまいそうな事です。
しかし、イスラム教徒にとっては大きな社会問題になるほどの重大事件なわけです。とかく、宗教とか生活習慣とか社会風土の違いは、他の地域の人にとっては理解しにくいことも多く、ややこしいものです。
ことに島国である日本に生まれ育ち、今もそこに住んでいる私達には、国際的感覚、広い視野というものに欠けているところもあるのでないでしょうか。「井の中の蛙、大海を知らず」の状態にならず、視野を広げ国際理解にも努める事が、現在人の在り方だと思います。
ところが一方では、私達は外国から入ってくる風俗・習慣や知識によって、日本人古来の良いところが影をひそめ、無くなってきている事もあります。
「お陰さまで・・・」「お先にどうぞ」「つまらないものですけど」「もったいない」「ありがたいこっちゃ」などという言葉がだんだん聞かれなくなってきたように思います。「それが近代化や」というご意見もありましょうが、私は寂しく思います。
自由平等のはき違え、競争主義、使い捨て、植物や自然の軽視などは、必ずしも外国から入ってきたものとは言えないものもありますが、西欧文化の影響を大いに受けたものと考えられます。
外国文化の成り立ってきた中身を十分に消化しないで、上辺だけのつまみ食いではいろいろな摩擦や問題が起こってきます。現に政治・経済・教育・文化・いろいろの分野でいろいろと起こってきている事件や問題には、日本古来の「良さ」を失ってきていることから起こっている事が少なくないと思います。
そこで、日本古来の良さを残しながらも、広い視野でもって国際理解にも努める事が、これからの私達には大切な事となってきますが、では、どの様にすればいいのでしょうか。
昔の人は「温故知新」といって、昔の歴史を振り返る事によって今からの進むべき道を知る、という方法をとりました。今はIT革命といって、情報機器を使って、これからの生きていく道の方法を探ろう、というところでしょうか。
方法はいろいろあろうと思いますが、大事な事は今自分が生きている生活・仕事・家庭を大切にするというところから出発して、その為には何を学び何を身に付け、他の人達とどう交わっていくかでないかと思います。その為には、宗教というものが大事なウエイトを持ってくると私は思います。
イスラム教でもキリスト教でも儒教でも道教でもその他の宗教でもよろしいが、私はやっぱり「仏教」が一番良いと確信しています。
仏教は、私達の生老病死の苦しみを取り除くと共に、この世の全てのものの値打ちを認め、共に生きて行こうとする教えです。(謝、新春早々堅い話)