「変」の字考察
今年一年を代表する字に「変」の字が当てられました。この一年いろいろの分野でいろいろの変化があったからだと思います。その一番大きな変化は、
アメリカ大統領にオバマ氏が選ばれたことでしょうか。それとも、これもアメリカに端を発した大不況でしょうか。
日本もその影響を被って、経済界はもちろん個人の生活にも深刻な影響が及んできています。今後どの様に変化していくのか、私のようなものには先が読めません。
でも「変化」といっても、悪く変わるものもあれば良いように変わるのも「変化」です。不況の中にあっても苦境の中にあっても、その状態が良くなる様に
「変化」させていきたいものです。「変」の字は「かわる」とも読みますが「かえる」とも読みます。世間が「かわる」のに身を任せず、自分から「かえる」
行動に出る意欲が大切だと思います。
坂村真民氏の次のような詩があります。
こちらからあたまをさげる こちらからあいさつをする
こちらから手を合わせる こちらから詫びる
こちらから声をかける すべてこちらからすれば
争いもなくなごやかにゆく
こちらからおーいと呼べば あちらからもおーいと応え
赤ん坊が泣けばお母さんが飛んでくる
すべて自然も人間も
そうできているのだ
仏さまへも
こちらから近づいてゆこう
どんなにか喜ばれることだろう
少し長い詩でしたが、かみしめて読めば意味深くいろいろと教えられる詩であります。
「仏さまへもこちらから近づいてゆこう」とは、仏さまのおまつりしてある所へ近づきお参りする。という意味と、自分が仏さまの様な素晴らしい人になろうという
外部に対してと内部に対してとの二面の意味が含まれていると思います。
正月には、初詣をして仏さまに近づき、十善戒(不殺生・不偸盗・不邪淫・不妄語・不綺語・不悪口・不両舌・不慳貪・不瞋恚・不邪見)を守って、自分の内部からも
仏さまに近づきましょう。
お大師さまは「発心すれば即ち至る」と般若心経秘鍵という本の中で述べられています。信仰の心を起こせば輝く人生が開かれる、という意味であろうと
思います。まずは心を起こすことから始まります。
何事でもまず心を起こし、それが行動につながり結果として現実としていろいろなものが現れてきます。
「変」で代表される年が終わろうとしています。来る年が私達にとって良き年でありますように祈らずにはおれません。合掌 合掌 合掌